もともとメルトンというのは冬物衣料に用いられる厚手の毛織物だそうです。重量感があり分厚いフェルトのような風合いです。しかしながら、弊社で粘着加工するメルトンは全然上述のような特徴ではなくて、そこそこ薄手で表面が起毛している布地といったもので、冬物衣料というよりも催事の敷物や雑貨、袋物といった用途に使われているようです。
少し前までは、「ニュー」の付いていないメルトンも加工のご依頼があったのですが、原反の端に比べて真ん中部分がたるむ性質の生地でした。はく離紙と貼り合わせるときにそのたるみがシワになるため、お客様にあらかじめご了承いただく素材でした。
今の「ニュー」付メルトンはそのような困った性質もなく、きれいに仕上がってくれています。
シワになりやすい素材については機会があればご紹介したいと思っています。